歴史上の戦いを年代ごとにGoogle Mapにプロットして指揮官やカテゴリで絞り込んで見られるやつ

を作った。

http://tevere.cc

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データは例によってDBpediaから集めている。

何ができるの?

スライダーを動かすと表示する戦いの年代を選ぶことができる。
地図上に表示されたマーカーが戦いが行われた場所を示し、マーカーをタップすると詳細が表示される。

詳細にはその戦いで指揮した司令官、その戦いが含まれるカテゴリが表示されて
それをタップするとその司令官が参加した戦いやそのカテゴリの戦いを絞り込むことができる。 f:id:ssuwam:20180529145855p:plain

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詳細のところの戦いの名前の横の#1は表示している戦いのなかでの時系列的に何番目に起こった戦いかを示していて、

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このボタンで進んだり戻ったりできる。

一応左上の検索窓から戦いと指揮官は検索することができる。

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開発について

tevere

tevereはローマにあるテヴェレ川のこと。
英雄的な人物の足跡を辿ったりできるようにしたいと思っていたので、歴史と川の関係性や「大河ドラマ」になぞらえて川の名前にしたかった。
やはり歴史の最初の方に登場するのはあちらの世界の人たちなので、ローマの歴史を見続けてきたテヴェレにさせてもらった(イタリアの人からするとarakawa.ccみたいになってしまうが....)。

データのこと

例によってhttp://dbpedia.org/sparqlから集めている。
アプリケーションとして使うにあたってはなんだかんだでデータの不備についてどこまでやるかの葛藤があった。
人の編集したデータを頑張って収集しているものなのでどうしてもそういったものはある。
まあまあ著名な戦いだけど日付の位置情報が揃っていないから表示できないもの、日付の紀元前が抜けてたり、単純に間違っているものも多くあった。
特に日本は、戦いの場所が藩になっているものがあって、藩の緯度経度は登録されていないため結構な割合で取れていない...。 正直自分でadhocに直したいものも多かったのだけど
完璧でなくてもそれなりに面白いと割り切って、自分や見た人が今後元データ(dbpediaやwikipedia)にフィードバックできればと思う。

作っているときのこと

個人的には何かを作るときは自分を納得させることとの戦いになるのだけど
今回は歴史という強いコンテンツにフリーライドをしているおかげで特に迷うことはなかった。
むしろデータを見つけた時に作れと言われた感じがして、作らされてる感のある開発だった。

使ってみて

  • 人類は戦争ばっかりしているなあ...。マーカーの一つ一つで殺し合いをしたのだと思うと辛い気持ちになる。
  • なんとなく欧州の地理に明るくなった
  • レコンキスタって今のスペインでやってたことがわかった
  • 戦後も日本が戦争してないだけで世界中紛争しまくってるんだなあというのがわかった
  • (日本史も世界史も赤点レベルなので小学生並の感想になってしまう...)

あと、Accept-Languageを見ていてdbpediaで取得できた言語で返すようにしているので、日本語含めてそれなりの数の言語に対応しているんだけど
記事がないものはそのまま英語で表示するようになっている。
なので英語がネイティブだったらもっと楽しめたのになあと思った。

おわり